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2025-12-09：星に導かれ～運動継続の秘訣
ぼくらは星についてきた 東のお国の博士です 今日お生まれのイエス様に 差し上げようと 持ってきた ぼくのお土産 よいたから
今年も残すところ数週間となりましたが、皆さま元気にお過ごしでしょうか。健康相談室の永松です。毎年この時季になると街はクリスマスの飾りに彩られ、クリスマスソングが聞こえてきます。クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う祭日であることをご存じの方も多いと思いますが、キリスト降誕の話では、クライマックスの場面で東方の3博士が登場します。博士たちは、不思議な星の光に導かれ、生まれたばかりのキリストを拝みにベツレヘムまでラクダに乗ってやってきます。
現代のように携帯電話で道を調べることのできなかった時代は、星の光をたよりに目的地を目指しました。現代に生きる私たちにも、最後まで諦めずに目標を達成するための秘訣はあるのでしょうか。
ペンシルバニア大学心理学のアンジェラ・ダックワース教授（Angela Duckworth, Ph.D.）は、「成功する者」と「失敗する者」を分けるものは、「やり抜く力（grit）」があるかないかだと言います。「やりぬく力」というのは、ひとつの重要な目標に向かって、長年の努力を続けることです。
私たちの暮らす社会では、「才能のある人が成功する」と思われがちです。しかしながら、ダックワース教授の研究では、最終的に成功を収めるのは、自分の目標に向かって、決して諦めずに粘り強く日々の努力を続けた人たちだと証明されています。
運動も継続が重要なことは言うまでもありません。健康相談室に相談に来られる方の中には、「それでもなかなか続けられないんです」と話される方もいます。このような方に対して相談員である私は、「どうして運動を始めたのですか」、「運動を継続して身体が変わったら、どんなことをしたいのですか」など、運動する動機について時間をかけてじっくりと伺います。
出てくる答えは様々ですが、これを言語化して、心の中に強く留めておくことがとても大切です。長い目で見ると、ケガをしたり、病気になったり、運動を継続できなくなる時が誰にでも訪れます。その時に、困難を克服して自分の進むべき道に戻ってくることができるのは、運動する強い動機を持っている人です。
年末年始、普段の忙しい生活から一時離れ、自分と向き合う時間を持つ方もいると思います。この一年行ってきたご自身のトレーニングを振り返り、来年のトレーニング計画を立てる際には、是非、「私はなぜ運動したいのか」と自分に問いかけてみてください。
参考資料
